日本の世界遺産～知床～

◆知床◆

オホーツク海に突き出た「日本最後の秘境」

北海道の東端に位置する知床半島は、豊かな生態系を育む日本屈指の自然地帯です。知床半島とその沿岸海域は、2005年に国内で三件目の自然遺産に登録されました。

国名　　　：日本
登録名称：知床
遺産区分：自然遺産
登録年　 ：2005年
登録基準：（ⅸ）、（ⅹ）




■海洋と陸上の食物連鎖を示す希少な自然環境

アイヌ語で「地の果て」を意味する「シレトク」に由来して名づけられた知床半島。その中央部から北部にかけては知床国立公園に指定されていて、先端の知床岬周辺は特別保護地区で一般の立ち入りは禁じられています。

「日本最後の秘境」と称されるこの地域には、手付かずの原生林が広がり、中央には知床連山が縦走しています。なかでも、最高峰の羅臼岳と知床硫黄山は今でも噴気を噴出す活火山です。知床五湖やカムイワッカの滝なそ景勝地も多く、1月～3月にかけては海岸が流氷で埋め尽くされる雄大な景観が出現します。



さまざまな表情を持つ豊かな自然は、絶滅危惧種や天然記念物に指定されている動物を育む絶好の環境で、世界的にも希少な地域です。さらにその生態系が陸と海で複雑な相互関係を築いていることから、海岸から三キロ先の海域も世界遺産に登録されました。

このように海を含む自然遺産は日本では知床のみで、知床半島がいかに貴重なエリアであるかを物語っています。



＜アクセス＞
東京から女満別空港までは約1時間半。女満別空港からはバスで2～2時間半かかる。バスの本数も少なく「鉄道もないため、レンタカーを使って行くのが便利です。

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